今私はLSDに夢中なのだ

LSDって言葉を知ったのは10月くらいだ。昨年から断続的にジョギングをやっていた。昨年6月くらいから始めたんだと思うけど、時間はだいたい30分くらい。真冬とかには挫折していたし、走った日をきちんと記録していたわけでもない。不真面目に、気が向いたらやる、という感じだった。

 

ところが今年4月15日、旦那が一筆書いて、急に壁に貼ったのが

「平成22年4月15日より

今日は何をやったという事を必ず2つ以上実行

○○○○(名前)」(かなり爆な文章だと思うけどね)

という張り紙だ。

 

あ、そういえば、21世紀になったお正月にもそういうのやってた。当時目指していた気象予報士を念頭に「21世紀は気象生活」とかいう張り紙がずっと部屋に貼ってあったのだった。今回の張り紙よりは、コピー的にいけてると思う。


しかし張り紙の威力は大きい。この日からジョギングに対する姿勢がガラリと変わった。「2つ以上」の一つをジョギングと位置づけたためだ。


この日から、少なくとも毎日運動やるという姿勢は完璧に身についた。気候が良い晴れた日(曇りも含む)は一日と欠かさず30分ジョギングをやった。雨の日だって、wiifitの自転車30分は最低でもやっていた。あと猛暑だったこともあり、7月後半から8月一杯くらいは部屋で運動すると決めて、毎日wiifitだったけど。ただ、それ以外の季節、雨でない日は欠かさず毎日30分以上のジョギングをやっていることが今の誇りだ。


ジョギング歴が6ヶ月(まあ、その前の不真面目に行っていた時期を入れれば16ヶ月くらい)を経過した10月、amazonを検索していて「趣味の教科書」というシリーズがあることを発見した。というよりはこの趣味の教科書のシリーズのうち、ヨガに関する本を2冊くらい持っていて、改めてそれを読み直していて他の趣味の教科書シリーズはどんなのがあるんだろうと考えて調べたと言う方が正確かもしれないけど。とにかくその趣味の教科書に、「ランニングスタートブック」というのがあることを発見した。


で、この本を購入して読んでみたら、LSDのことが紹介されていたのだ。LSDとはロングスローディスタンスのことで、長い時間ゆっくりなペースで長距離を走るというトレーニングだ。本で紹介されていた時間は90分~120分。この時間の中で、1km7~8分のペースで走り続け、時間がきたら終わりにするというトレーニング。スタミナを養成するのに良いらしい。このトレーニングはある程度ランニングに慣れてからやるべきらしい。まずは30分を走れるようにすることをこの本は目標としている。


だけど、不真面目だったとは言え、一応16ヶ月のランニング歴はあるわけだし、どうにかなるのではないかと思った。もちろん一回の走る時間は30分程度。90分なんて未知の世界だし、そんなに長い時間我慢して走り続けることができるのかなんて半信半疑だ。
ま、誰に強制されてるわけでもなし、疲れたら歩いたって良いのだ、と思い、ついに10月末、LSDに挑戦してみた。


やってみたらびっくり驚き。なんと、通常の30分走よりも、全然心地が良い。一番しんどいのが最初の30分くらいで、それを過ぎた頃、徐々に気持ちよくなってきて、「もう、ずっと走っていたい」ていう気持ちになるのだ。ランナーズハイってやつかしら、と思う。


近所の川沿いのコースをずーっと走り、45分経過した時点で復路に入る。するとなぜか往路よりも復路の方がタイムが速くなり、復路は途中で橋を渡って遊んでみたり、遠回りしてみたりしないと早く戻ってきてしまうこともわかった。


これは驚きの発見だった。走るのって、疲れてくると遅くなるかと思ってたけど、逆だった。しかも疲れるって感覚自体、最高にそう感じてるのが20分経過時点くらいで、あとはどんどん気持ちよく、ランナーズハイになってくる。しかも走る時間を90分と決めて90分後に必ずスタート地点に戻れるため、予定があるときでも時間が読みやすい。これは非常に驚きなトレーニングなのだ。


だんだん気持ちよくなってくることについて、科学的なことはよくわからないが、私なりの推理としては、糖質を使って走ってるときと脂肪を燃焼して走ってるときの違いなのかなあ、と思っている。運動を始めるとはじめの20分程度は糖質を使うという(最近では20分以内の運動でも脂肪は燃焼しているという実験もあるみたいだけど)。その後も走り続けると、今度は脂肪を燃料として燃やし始める。もしかして、脂肪を使って走ると気持ちよいの?


原理は不明だが、走ってみればわかる。走った後の気持ちよさ、走ることのストレスのなさは、なんと30分走よりも90分走が上なのよ。


このLSDを教えてくれた「ランニングスタートブック」は今年のナンバーワンの本になるかもしれない。本の価値は、その中から一つでも完璧に学べるものがあれば良いともいう。本当に「ランニングスタートブック」ありがとうって心境だ。


もちろん、不真面目に走っていた16ヶ月の蓄積はあったとは言え、もしよろしければあなたも騙されたと思って90分走を試してみてください。走ることへの印象が、すごく変わるかもしれないです。

 

(2010/12/02)