輸入食品の増加とPFCバランス

平成15年度の食料需給表が発表され、日本のカロリーベースでの食料自給率は平成10年以来6年連続40%の水準となりました。
つまり、わが国で食される食べ物のうち、実に6割が輸入品によって賄われているということです。
食料自給率の低下は急激で、1960年時点では82%が国産品。
40年間で急速に減少し、半分になってしまったというわけです。

●平成15年の食料需給の動向

国民1人・1日あたり総供給熱量:2588kcal 対前年度0.4%減(12kcal減)

品目では、BSE発生の代替による豚肉の消費増加が特徴的。
米不作により、小麦の消費も増加しています。
逆に、果実や海藻、魚介、米とも減少しています。
米の減少の要因は、米不作による価格高騰と、食生活の変化により、日本人の米消費量が年々減少している点が挙げられます。
総供給熱量は若干下がっていますが、その内容は、和食離れが進み、アメリカ式の不健康な食生活に近づいている日本人を感じます。

・国民1人・1日あたり供給栄養量:脂質の増加

栄養バランスの指標として、PFCバランスがあります。
PFCとは三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物の頭文字で、
 P=Protein たんぱく質
 F=Fat 脂質
 C=Carbohydrate 炭水化物

を表します。

食事のPFCバランスを理想的な割合に保つことが、健康な食生活の条件。
一日の摂取カロリーベースでP:12-15%、F:20-25%、C:60-68%となるのが理想的なバランスです。
ちなみに1gあたりの熱量は、たんぱく質が4kcal、脂質が9kcal、炭水化物が4kcalです。
日本の食生活は欧米化していることから、PFCバランスのうちF(脂質)の割合が大きくなっている点が気になります。
たとえば、肉や豆腐はたんぱく質と考えがちですが、脂質も含まれています。
米やパンは炭水化物ですが、やはり脂肪を含みます。
一般には米よりパン、植物性蛋白よりも動物性に脂肪の含有量が多いため、脂肪摂取割合の増加と米の消費減少は関連がありそうです。

今回、日本人が一日に摂取するたんぱく質は85g(前年比1.3%減)、脂質は83.5g(前年比0.1%減)となり、PFC熱量比率はFが0.1%上昇し、Pが0.1%減少しました。

一日摂取のたんぱく質と脂肪がほぼ同じようなg数ということは、これに4kcalや9kcalをかけて算出した熱量はずいぶんとバランスが崩れます。
通常たんぱく質と思っている食材(肉や魚)にどの位脂肪が含まれているか、一度調べてみると良いかもしれません。
平成15年の日本人のPFCバランスは、13.1:29.0:57.9となっています。

・国民1人1日あたりの国産供給熱量:1029kcal(前年比1.9%減)

1日の摂取カロリーのうち国産品の占める割合です。
これが食料自給率算出の元となる数字で、私たちは1日にとる食事の半分以上を輸入品に頼っているわけです。
ちなみに、昨日の私の食生活は以下でした。(休暇明けで北海道帰りです)

朝:わかさいも1個(北海道で買ってきたお菓子。洞爺産。芋と名乗っているくせに原料は豆と昆布と醤油・国産)

昼:レタストマトとクリームチーズの胚芽サンドイッチ(店で買ったのでわからないけどたぶん輸入食材が大半)

夕:ポテトサラダ(北海道のジャガイモと千葉の四川きゅうり、国産のボンレスハム、国産の卵、キューピーのカロリーハーフマヨネーズ)
えびとアボガドのサラダ(たぶん両方とも輸入、カゴメの大人のケチャップとキューピーのカロリーハーフマヨネーズをまぜてかける)
ビールたくさん(国産)

ああ、やっぱり約半分が輸入品。
さらに、PFCバランスも大幅Fが多いような。
米も食べていない。
昼をおにぎりにすれば、かなり改善しますね。
ちなみにビールは脂質ゼロ。PFC改善には貢献するかもです。

《参考》
○食料需給表とは
FAO(国際連合食糧農業機関)の基準に従って農林水産省が毎年作成しているもので、食料自給率算出の基礎となるデータ。
食糧需給の全般的動向、栄養量の水準と構成、食料消費構造の変化を把握することが目的。

(H17.2.15)