二次リベンジ組の春からの学習方法

消費生活アドバイザー試験では、一次試験に合格して二次試験に不合格だった場合、翌年に限り一次試験が免除されます。
つまり、二次試験で涙を呑んだ方は、今年一年は、一次試験対策に惑わされることなく、二次論文対策をたてることができます。
次回二次試験のみを受ける方への学習方法のアドバイスです。

■一次免除組の強みは?

一次から受験する場合は、11月初旬の一次発表後にあわてて論文の勉強を開始する状態に陥りがちです。
人間、やはり受験できるかどうか確定しない二次試験の準備を早期からコツコツ続けるのは挫折しがちです。
昨年の生活情報支援センターの論文演習講座の申込者を見ると、1月から受付を開始していたにも関わらず、ちょうど半数の人が一次試験終了後に申込みをされています。また、早い時期から申込みをされていた方も、約3分の1が10月以降に提出を開始しています。
一次試験から受験される方の場合、早い時期では一次合格に必要な知識がまだついていないという事情が考えられます。ある程度の知識がつかないと、論文を書くのは大変です。そのため論文を書き始める時期がどうしても一次試験以降になってしまうようです。

この点が一次免除者の強みと言えます。
一次免除者の方は、すでに一次試験には合格しているわけで、消費生活アドバイザーとして求められる知識については十分あると認定された方です。
二次試験は知識というよりは発信力や思考力を見る試験です。
文章作成はある程度訓練することで上達しますが、一朝一夕ではなかなか難しいのも事実です。
また、この試験にあった書き方というものがあります。
一次免除者は、この二次試験に向けた準備をじっくり時間をかけて行うことができます。

■次回試験までにはまだまだ時間がある

合格発表後、2月から準備を始めるとすると、次回の試験(11月のおわり)まで約10ヶ月あります。
正直、長い期間です。
テンションを保ち続けるのが大変です。

勉強、と思うと憂鬱になる方も多いようです。
「趣味」ととらえ、この1年で消費生活分野のプロフェッショナルを目指しましょう。試験勉強を通じて、関心をもてる分野を徐々に増やしていければ新聞を読むのも楽しくなるし、話題も豊富になるし、人生も豊かになります。
消費生活アドバイザーは範囲が広いので、単に合格するだけではなく自分の専門分野を持つ人が就職や仕事でも有利です。自分の専門分野をこの時期になるべく広げておくと、合格後もその分野で積極的に活動できるようになります。

テンションの保ち方としては、消費生活アドバイザー以外の資格や検定を利用するという方法があります。
消費生活アドバイザー試験と範囲のかぶる別の試験も同時にチャレンジしてみるのです。
多くの人が併願するのが消費生活専門相談員です。これはほとんど同じような範囲なので、やってみると良いかもしれません。
(かくいう私はいまだ受験する勇気がありません。面接がこわいのです。いますぐ行政の相談員になる気があるかと問われた場合の答えがNOだからです。相談員を目指す方、これから仕事を探す方は、どこかに就職してしまわないうちに取得してしまうのもひとつの手です。)

しかし消費生活アドバイザーと専門相談員は似すぎていて新鮮味がないかもしれません。
行政では時たま専門相談員資格を就職の条件とするケースもありますが、たいていはどちらか一方の資格で十分に能力は証明されます。
少し違う分野を強化しておくのも差別化につながり、気分転換にもなります。

■まず始めに考えること

新しい試験だけに夢中になってしまってはもちろんだめです。
一次をすでに合格している方は、次回試験合格の一番近くにいる方々です。
次回は必ず合格するようすぐに対策を講じましょう。
まず、前回の試験の敗因を分析してください。

二次試験は論文と面接ですが、面接が原因で落ちるというケースはよほどの場合で、ほとんどが論文で決まっていると考えるべきでしょう。
面接で不可となる可能性としては、受けこたえ時の雰囲気がまず第一に挙げられます。
消費者相談の場面はさまざまな状況がありますが、共通するのは相手の話を正確に理解する姿勢です。
面接は自己PRの場ということで、余計なことまで演説しすぎると高評価はのぞめません。
また、不祥事企業や同業種の場合、考え方を厳しくチェックされる可能性はあります。
社内に先輩などがいれば、返答のコツなど聞いておいても良いでしょう。
ただし、始めからそういう業種の人をはじくつもりはない、と思います。(あってはいけないと思っています)

論文で落ちるケースは
(1)根本的に文章力がないケース
(2)情報不足、練習不足などで時間配分や内容で明らかなミスをしたケース
(3)考え方、論点などで落とされるケース
が考えられます。
(2)のタイプと(3)のタイプは「試験対策」に的をしぼって練習すれば上手になります。
(1)のタイプは覚悟しましょう。文章力をつけるには時間がかかります。今すぐ対策を始めましょう。

■この一年習慣とすべきこと

つきなみながら、新聞を読むことをお勧めします。
それも、必ず毎日コンスタントに読んでください。
そして、一日にひとつでも良いので記事に感想をもってください。継続してその記事を追いかけたくなります。
論文では、自分の主張が入っているかをかなり重視されます。
新聞記事を読むとき「この政策が決まると世の中はどのように変化するか」などを考えながら読んでいく習慣をつけましょう。
目は通したが印象に残る記事がなにもなかった(そういう日もありますが)では、新聞を読んだことにはなりません。
疑問の投げかけ方、感想の持ち方としては社説が参考になります。

それから、消費生活アドバイザーになったつもりで、合格のあかつきにやりたいと考えていたことを前倒しでやっていくとよいでしょう。受験を考えたとき、なにか目標があったと思います。
たとえば相談員になりたいという目標であれば、相談員になったときのための情報収集を今から始めます。
各種トラブル事例を知ったり、解決策を考えたり、関係機関の情報をまとめたり、実際に相談員になっても活用できるような自分用のデータベースを作ります。
相談員であれば、法改正や現在問題になっていることに継続的に敏感でなければならないはずです。
よく、「試験問題は夏頃までに決まるので、それ以降の情報は必要ない」などの意見を耳にしますが、邪道だと思います。

パソコンの普及とともに年々「手書き」をする機会が減っています。手で書く習慣をつけましょう。
本番形式の800字で原稿用紙に書く、という作業は日常的に気軽に実行できることではないでしょう。
そこで、自分の文章ノートを一冊つくってはいかがでしょう。
新聞記事などをスクラップし、自分の感想やコメントや追加情報を手書きで書き込みます。試験にも役立つし、試験後も武器となるでしょう。

■試験対策は集中的に

たとえば毎月最終週は論文を書く、など定期的に集中して書いてみてください。
時間をかけられることは一次免除者の一番の強みです。
くれぐれも合格発表後の秋になって慌てることのないように。
勉強方法は以下です。
「2週間」ということで書いていますが、基本的な順番は同じです。時間があるので、詰め込みではなく本物の力をつけることを目指しましょう。
あと2週間の勉強方法

■面接試験のトラウマの話(H18.2.7加筆)

消費生活アドバイザーの2次試験では、面接官3名による10分程度の面接があります。
10分と言えば、短そうな感じもしますが、合否の判断をするには充分な時間があるのでしょう。
受験生にとっては大変な緊張を強いられる10分間で、緊張が解けてきた頃面接は終了します。
むしろ、緊張が解けてからこそ本領が発揮されるので、受験生としてはもう少し長い時間面接してほしい、と思うほどです。
今年の合格者のお話で、気になる点がありました。
面接のときにかなりイヤな思いをしたというお話です。
何を答えても「斜め」にしか受け取ってもらえず意地悪な質問が続発、面接を受けた段階で「ああ、ダメだな」と思ったばかりか、2年目にはその面接の印象があまりにも悪く、2次試験の勉強をする気が起こらなかったというくらいですから深刻です。
その方は、結局その面接がトラウマになって、2年目は一週間程度しか勉強せずに本番に臨みました。それほど、もう「消費生活アドバイザー」という資格のことを考えたくもなかったくらい、1年目の面接でイヤな思いをしたそうです。しかし2年目には相性の良い面接官にあたり、好感触の面接で、「面接官にも当たり外れがある」と実感されたそうです。

また、一方で、今年の面接ですごくイヤな思いをしたけれども結果的には合格された方もいます。
その方の場合は経歴で、面接官のツボにはまる(おそらく業界などが近かったのでしょうか。その方のお仕事の内容に関して面接官がなにか主張を持っていたようです)部分があって、その経歴についてものすごく突っ込まれたそうです。
「お金を払って受験してるのに、なんでここまで言われなきゃいけない?」
って思うほど、イヤな感じのことを言われたとのことでした。
その面接のお陰で、合格は無理だなあと思っていたのだけれど、結果的には合格通知を手にしたとのことです。

やはり面接でキツくあたられた場合、本当に面接官から睨まれてしまった場合と、面接官の得意分野であえて突っ込まれる場合があるようです。
今年不合格だった方で、面接であまりにも嫌な思い出がある方は、面接が原因で不合格だったという可能性も、あると言えるでしょう。
ただ、面接官は他に2人いますから、最終的には3人の評価で決まります。
イヤなことを言われたときの対応の仕方で、逆転勝利をおさめられる場合もあります。
意地悪な質問に、冷静に回答するあなたに、他の2人の面接官が好印象を持つ可能性も高いわけです。
感情的にならないこと、つられないこと、が一つの評価材料です。

それにしても毎年、何件かこの面接でのイヤな話は聞きます。
面接官と受験生はたしかに、その面接の場でこそ、評価をする側とされる側という立場の差があります。
しかし、それ以外の点ではなんの上下関係もないはず。
厳しい質問をするにしても、侮辱的な発言や態度、失礼な話し方をしていいというものではないと私は思います。
そういう面接官によって、次の年の勉強に影響を与えるほど落ち込まされるなんていうことは言語道断です。
そのような面接官は、人間的にはサイテイと言わざるを得ないでしょう。
あまりに侮辱的な言葉を投げつけられた人は、日本産業協会に報告してみるのもひとつの方法です。

 

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