残り2週間・二次小論文の勉強方法

一次試験合格後に本格的に二次対策を開始された方もいらっしゃると思います。
そこで少ない時間を効率的に使って弱点克服をする方法を書いてみます。

●論文を書くために必要な能力

1.文章を作成する能力

論文は文章です。人に読んでもらったときに読者がよくわかるように書かなければなりません。
たとえば主語と述語が対応していない文章、不適当な接続詞を使ったために意味不明になっている文章、「て」「に」「を」「は」(助詞)が間違えているために意味が変わってしまっている文章。いずれも要注意です。
せっかく知識があっても、それを人(ここでは採点をする人)にうまく伝えられなければ能力は半分ということになります。二次試験であえて筆記テストではなく論文を書かせるということは、知識とともにそれを伝える能力をも判定されていると考えられるからです。
さらに原稿用紙の使い方も再確認が必要です。本来なら、起承転結などを含む作文技術は小学校で学習することです。ところが現在私たちは紙に文字を書くという作業に慣れていません。ワープロソフトやメールを使う方がずっと多いでしょう。とくにメールやインターネットのホームページの場合、通常の原稿用紙を使用する場合よりも頻繁に改行をします。紙ではなく画面で字を読むためです。この要領で原稿用紙に書いてしまうとちょっとまずい、ということになります。自信がない場合は原稿用紙の使用方法のチェックも必要です。


2.本番の形式に適応する能力

資料を見ることができない状況で、60分という制限時間の中で、ひとつの文章を書き上げる能力です。これは全員が一度は練習する必要があると思います。能力の是非というよりも慣れが大きく作用するからです。
精神的に緊張している本番で少しでもリラックスできるためには、自分は60分で何も見ないで論文を書いたことがある、という自信が必要です。
また、一度練習したことがあると、時間配分がわかってきたり、構想をたてる段階でどのようなメモを作っておくと書きやすいか、自分の癖がつかめると思います。本番では、見直しの段階で間違いを発見しても、全部を消して書き直す余裕はありません。そんなとき自分ならどのように修正を加えて書き直すか、なども実践練習をやってこそ身につくテクニックです。


3.消費生活アドバイザーとしての知識と見解があるという能力

当然ながら知識は多いほど合格可能性が高まります。何しろ問題は1時限に4題しか出題されません。知っていることが多い人ほど書けることが多くなります。知識は多ければ多いほど安心です。これには「ここまでやればOK」というゴールがありません。
また、その知識に関して自分の考えを整理すること、問題点の把握なども必要です。これが暗記だけではどうしようもない部分です。理解をすることが求められるのです。

●あなたの弱点は1~3のどれですか?

弱点克服には順序があります。上に書いた能力を身につけるとき、1から順にクリアしていくと良いとおもいます。
1.の文章のつづり方そのものが正しくできなければどんなに知識があろうと、その知識を有効に読み手に伝えることができません。2.の本番形式での練習は即効性があり、やっておくとかなり有利になります。文章を書くことに慣れている人でも、原稿用紙に手書きで書き、しかも制限時間内に完成させるという作業をぶっつけ本番でやったのでは内容以前にその作業の忙しさに時間配分を間違えてしまい不満足な内容で提出する結果になることもあり得ます。1.2を克服したら、あとは知識をできるだけたくさん増やせた人が有利です。能力があっても本番でまったくヤマが外れてしまう可能性もあるわけです。どの問題も書くことが思いつかないという状況は悪夢ですが、ないとは言い切れません。そのリスクを少しでも減らすことが必要です。さて、あなたの弱点はどれでしょうか。
以下に弱点別にあと二週間でできることを挙げてみました。全部弱点!と言う人もいらっしゃると思います。その場合は1から順に克服してください。

●あと二週間で効率的に弱点克服する勉強方法

以下に弱点別学習内容を列挙します。所要時間は一回やった場合の時間です。上から順に重要です。残り二週間となった今、上から順に一回ずつこなして下さい。レベル1の人は1~3までの全ての項目を順にやります。終わったらまた上に戻って2巡目に入ります。もう自信のついた項目はとばしてください。そうやって直前までに何巡できるかチャレンジしてください。レベル2.3の人はいずれもレベル2からスタートしてください。レベル2の練習については60分800字の要領がわかった時点で修了させてOKです。毎回800字の論文を書いていたら知識を増やす暇がなくなります。文章作成力があって本番の形式も把握できた人ならある程度知識を増やせば、練習したことのない問題でもそれなりに本番で書けると思います。そういった応用力をつけた方がむしろ得策です。本番は4題から1題を選択することになります。ヤマが当たる状況の方が稀であると思われます。
表のA.B.Cは、以下のことを表します。
A:自宅で比較的まとまった時間が取れるときの学習
B:自宅でこまぎれの時間を利用してできる学習
C:通勤電車やオフィスの休憩時間にできる学習
用意するもの・・くらしの豆知識(経済や企業経営を選択する人は日経ビジネス文庫などの書籍。できれば項目別に論説してあるタイプのものが良いでしょう。)または新聞の社説でも良い・レベル1から始める人は文章作成技術の本(産能大の添削などを受けている人はそのテキスト)


学習課題 ※具体的方法はこの下にあります
レベル1 接続詞の使い方の練習(30分)    
レベル1 副詞の使い方の練習(30分)    
レベル1 原稿用紙の使い方を確認する(10分)  
レベル1 文章を音読する(5分)    
レベル2 60分間論文作成(70分)    
レベル3 くらしの豆知識ポイント予想(10分)  
レベル3 くらしの豆知識課題要約(10分)  
レベル3 くらしの豆知識課題発見(10分)  
レベル3 キーワード練習(1分)  
レベル3 数字暗記(1分)  


全部で177分=3時間弱でワンクールができます。できる自信がついたらレベル2までは削っていって結構ですので最後はレベル3の5つの練習ワンクール32分をできる限り繰り返すということになります。週末に頑張ってレベル1レベル2を卒業しましょう。そしてあとは1日最低1クールをやる。毎日1時間勉強する人はレベル3を2クールずつ、毎日2時間勉強する人は4クールずつ・・・となります。どうですか簡単でしょう。

●各学習課題の進めかた

レベル1 接続詞の使い方の練習(30分)

くらしの豆知識から好きなテーマを選びます。それをコピーして接続詞の部分を塗りつぶし見えなくします。ここまでが準備で、その後は15分程度でその塗りつぶした部分に前後の文脈から判断して適切な接続詞を入れていきます。終わったら元の文章を照らし合わせて答え合わせをします。

★接続詞のいろいろ
・順接・・・・だから、それで、そこで、よって、ゆえに、したがって、それゆえ
・逆接・・・・けれども、しかし、だが、ところが、しかしながら
・添加・・・・その上、しかも、さらに、そして
・対比・・・・または、あるいは、一方
・並立・・・・また、ならびに、そして
・説明・・・・つまり、すなわち、なぜなら、たとえば
・転換・・・・ところで、さて、では


レベル1 副詞の使い方の練習(30分)


接続詞の練習と同様の方法をとります。副詞とは動詞や形容詞など用言を修飾する言葉をいいますが、皆さんが文章を作成するときに間違えやすいのは一定の呼応関係のある副詞の使い方です。
そこを中心に練習します。呼応の一方を塗りつぶして穴埋め問題を作りましょう。

★呼応関係のある副詞の例
・けして・・・・・ない
・必ずしも・・・ない
・まるで・・・・・・・ようだ
・おそらく・・・・・・だろう
・ぜひ・・・・・・・・・たい


レベル1 原稿用紙の使い方を確認する(10分)


原稿用紙の使い方には一定のきまりがあります。これは知識として知っているか知らないかです。自信のない人は文章作成技術の本などで再確認しておきます。一度原稿用紙に書いてみるといいかもしれません。

レベル1 文章を音読する(5分)

論説文に慣れることも文章上達のコツです。しかし今から読書量を増やしている時間はありません。社説は論説文の中の論説文と言っていいほど論文の言い回しを良く使っています。(その点はくらしの豆知識は万能ではありません。)これを2,3音読して論文的な言い回し、言葉の使い方、展開を体感してください。

レベル2 60分間論文作成(論文作成60分+反省10分)

本番と同じ60分間で何も見ないで論文作成をします。ここでの目的は時間配分と原稿用紙に鉛筆で書く感覚をつかむことです。テーマは自分の自信を持ってかけるテーマで良いでしょう。「知識に自信があるのに途中で書けなくなってしまうのはなぜか」を検証するために行います。
60分間で作成が終わったら、自分の弱点を反省します。書き出しが思いつかない、結論が思いつかない、書くのが遅い、キーワードを度忘れしている・・・弱いと思うところを練習&準備しておきます。

レベル3 くらしの豆知識ポイント予想(10分)

くらしの豆知識の目次を見てください。その目次からポイントを考えます。もしもこの目次が出題されたら自分なら何をポイントにして論じるのか。思いついたポイントを単語で書き出します。これは本番で書く内容のポイントを決めるための練習になります。

レベル3 くらしの豆知識課題要約(10分)

ポイント予想で予想したポイントの答え合わせをします。くらしの豆知識に書いてあって自分が思い浮かばなかった項目をチェックします。そして豆知識の文章を100字程度に要約して余白に書きます。100字要約であれば重要な点を抽出した形になるはずです。本番の直前ポイントチェックでこの要約にざっと目を通すといいでしょう。

レベル3 くらしの豆知識課題発見(10分)

要約したテーマについて自分なりの問題意識を整理します。くらしの豆知識の内容だけでは人と差をつけることはできません。自分の視点でのオリジナルな意見が必要ですのでここで考えておきます。
試験は、問題意識を持っている人間かということも見ているはずです。

レベル3 キーワード練習・数字暗記(各1分)

本番で、キーワードを度忘れしないための練習です。また、重要な数字は間違えないように丸暗記をしましょう。
合計特殊出生率や有効求人倍率、もしくはインターネットの利用人口などです。
それらの数値はくらしの豆知識にもたくさん載っていますので書き出して覚えてしまいましょう。
キーワード練習は無料メルマガ「消費生活アドバイザー資格試験準備一日一分」でも取り上げています。

 

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