面接に関する考察

消費生活アドバイザー試験の鬼門の一つが二次試験で実施される面接です。
面接が合否に直接影響する可能性は「小」と見ていますが、受験生にとって、ストレスがたまるのは論文作成以上に面接なのかもしれません。
ここでは、面接のあれこれについて、自由に考察してみたいと思います。

■面接で聞かれること

面接で見られているのは「知識」ではなく「人格」です。
よくある勘違いで、二次試験を口頭試問のように考えて、「その場で答えなければならないから」と知識を一生懸命確認している人がいます。
(私もそうでした)
しかし、そのような杞憂は不要。
問われているのは「人柄」と「発信力」「受信力」です。
(たぶん)相談現場でも、消費者から相談された内容に、資料も見ずに即答できる人はそう多くはないと思います。
相談内容を聞いてから、時間を頂いて、資料をひっくり返して確認したりするケースもあると思います。その際に不安感を抱かせない対応ができる人が良い相談員です。たぶん。

アドバイザー試験の面接も同じようなものだと思っておくと良いでしょう。
即答できない質問が投げかけられたとき、あなたがどのような受け答えをするか、そこが見られているのです。(見られているはずです)

受け答えの際に安心感を与えられるかどうか。
これは第一義的にはその人のキャラクターなのだけれども、訓練によっても人は安心感を与えられるようになります。
人間は成長するものなのだから、努力すれば相談員らしい人格になれるのです。
その努力がたとえ資格試験に合格するためのために行った努力であっても、良いと思います。
身につけたその姿勢があなたの財産になります。

また、消費者相談は、何らかのトラブルに遭って、弱ってる人に応対する業務です。
どんな相談員になら、素直にトラブルの内容を話せるでしょう。
トラブルにあったときって気弱になってるし、後悔しているし、自分を責めているものです。
そんなときに相談したくなる相談員とはどんな人でしょう。
弱い自分をさらけ出せる相手。
自分が消費者トラブルにあったときに「こんな人になら相談したい」と思う雰囲気を持った人を想像してみてください。
それが、あなたが面接時に発揮すべき「人格」です。

■怖い質問への対処とは

毎年、二次試験が終わると「圧迫質問」の被害がネットの掲示板などで話題になります。私も、最近の受験生から頂いた情報を少しこちらに書いています。
こんなイヤな思いをしなければならないケースが出てくるのは大変残念なことだと思います。
別に受験生を侮辱しなくても、面接はできるはず。
面接官と言えども受験生の心を傷つけていいはずはありません。
しかし、数%の確率であっても毎年面接でひどく傷つけられる人が出ているのは事実で、本人の受け取り方も含めて、避けられないことではあるようです。

ま、圧迫面接はあるものだと考えて、覚悟をしておくのが良いでしょう。
圧迫面接官にあたったのは不運なためで、あなたのせいではありません。
ましてや、
「この受験者気に入らないわ。いじめよう」
という事態ではありません。
そんな面接の現場でいじめ本能を発揮する人は面接官失格なので、そういう面接官は存在しないはずです。

たぶん、ちょっと変化球の質問を投げてみてるのです。

変化球を打てれば、直球を打つよりも、高度な技術をアピールできますよね。
そう。
圧迫質問に遭遇したら、
「高度な技術をアピールするチャンスを私は与えられたのだ」
と思って自信を持って打ち返せば良いのです。

幸い面接官は3名。
3名全部が怖かったという話はこれまでには聞いた事がないので、怖い人以外の2名がちゃんと見てくれているでしょう。

相談現場で怖い客にあたったとき、どのように対応してますか。
基本的に、それと同じように対応すれば良いのです。
たまたま変化球が自分には投げられた、と考えればよいのだと思います。

しかし、できれば、そういう意地悪な対応はやってほしくないとは思いますが。

■性格がやらせる悲しい対応

悲しいかな世の中には、自尊心が低く、自分を格下に表現する癖のついてしまった人間というものがいるものです。
いつも否定的にものごとを考えてしまうため、とっさに予期しないことを聞かれたときに、悲観的な回答をしてしまう人たちです。
私がそうですが、世の中を斜めに見る性格なため、ある面接で決定的な間違いを犯してしまいました。

「あなたの得意分野は?」
「法律です」
この答えはいけませんね。
法律、なんて範囲が広すぎて全然抽象的です。どこぞの総理大臣の答弁のようですね。
得意分野がなかったからかもしれませんが、こういう回答はNGです。
個別具体的な回答をすればするほど、
「本当にこの人はそれが得意なんだなあ」
と思ってもらえます。
たとえば、
「社会保障が得意ですが、その中でも年金についてはどこから聞かれても大丈夫なつもりです」
くらいは言いましょう。

「あなたの性格は?」
「けっこう気が強いです。そのために周りの人とぶつかってしまうこともあるんですが。」
笑ってください。
これも私が某面接で、本当に言った言葉です。
「気が強い」ってのは、ここではけっこうプラスの性質のはずでした。(その職業にはこの性質が求められてたんですね)
でも、「自画自賛」になれてない日本人的性質のため、ついついマイナスポイントをわざわざつけくわえてアピールする結果に・・・。
自分としては謙遜したつもりだったのですが、この返事はいけません。
最低でも短所を先に述べ、あとから長所を言う方が数倍ましです。
性格の長所は同時に短所となりうるものです。
アピールの仕方は絶対に大切です。

■こんな私でも成功した面接

上に書いた最悪な面接対応は、もちろん消費生活アドバイザー試験のものではありません。
私は消費生活アドバイザー試験では怖い面接官にもあたらなかったし、うまくいって、一発合格しました。たぶん、一生懸命さ、けなげさを感じさせる対応ができたからだと思っています。消費生活アドバイザー面接では、入室時にあまりに緊張していたために、同情した面接官が、「緊張してますね」と声をかけてくれて、「はい。すみません」とか答えたのが功を奏したか、終始なごやかに面接が進みました。
そして、資格をとったらやりたいことを聞かれた際には、ものすごく具体的に、健康保険の高額療養費支給制度について、(過去にこれを知らなかったために損をしたので)
「良い制度なのに、知れ渡っていない(私だけかもしれないのですが)。だから私は行政で広報をやって、こういう知られてない制度を知らしめる役割をしたい」
と聞かれもしないのに演説してしまったのですね。
たぶん、これが良かったのではないかと思います。当時はあまり社会保険制度についてアドバイザー試験では重視されていなかったのですが、それしか答えられなかったかわりに、それに関してははっきりした意見を持っていたのです。
たぶん、本音が通じたのだと思います。

あと、会社の面接で、入社後に「あなたを取った理由」を言われたときに印象的だったのは、
「打たれ強そうだったから」
と、
「お洋服が良かったから」
です。
お洋服が良かったって理由は私自身もずっこけましたが、数回ある面接で毎回違う格好で行ったことを面接官が見ていて、
「人に会うときに、同じ洋服を着ていかないという気遣いのできる人だからいいと思った」
と言われました。これ、マジでずっこけましたが、こういう視点もありですね。

あと、
「金額を気にしないとして、うちの会社で何でも自由にできるとしたら何がやりたい?」
と聞かれた際に、
「経営です」
と相手の目を見ていったら他のマイナス材料がすべて打ち消しになって、
「この人を採用しなければいけない」
と思わせた過去があるようです。
総務のおばさんかと思ってたらその人が実質的な経営者だったんですね。
営業職としては無愛想だったんだけど、あなたを採用しなければいけないと思ったのよと言われました。
他の受験生はみんな無難な「教育をやりたい」とか答えてた。
でも、なんで今私、その会社の経営をやってないんでしょう(笑)。

つまり、前向きに個性を発揮した方が面接は良いわけで、資格試験の面接であってもそういう個性は多分、最強だと思います。

面接マニュアルを書いていながら言うのもなんですが、
マニュアルは一回読んで忘れてほしいと思います。
あなたの個性と最強と要望をしっかり伝えられれば、面接はAを取れるでしょう。
優秀さはアピールしない方が伝わります。
最悪は、「頭のよさをアピールしようとすること」です。

 

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