消費生活アドバイザー試験について

今回から2012年度試験に向けての情報を配信していきます。まずは、この資格の性格と学習スケジュールについて考えていきましょう。
消費生活アドバイザーは、よく「企業と消費者の橋渡し役」と表現される資格で、企業の消費者対応部門では取得が推奨されているケースも多いです。消費者対応部門の責任者が参加するACAP(消費者関連専門家会議)は各社の消費生活アドバイザーが参加し、広報活動や消費者啓発活動を行っています。また、行政の消費者政策部門では人材募集の際の応募条件として、消費生活アドバイザー、消費生活専門相談員、消費生活コンサルタントの有資格者であることを定めているケースも多いです。
仕事と離れた部分でも、この資格を生かせる機会はあります。学習内容が幅広いため、生活全般に関わる多くの知識が身につき、自分の生活に生かすことができます。とくに法律知識は消費者として知っておくと有利ですし、経済分野の知識は新聞やニュースを理解・分析する力になります。環境問題についての学習は、生活の中で環境行動に結びつけることもできます。幅広い範囲を一度に学習するため、興味の持てる分野や得意分野を見つけることもできます。
同じ分野の試験として、消費生活専門相談員、消費生活コンサルタント、消費者力検定があります。消費生活コンサルタントについては講習会への参加が必須で、時間的・地理的に融通のきく人は限られますが、近年では消費生活アドバイザーと消費生活専門相談員を併願する人も多くなっているようです。同じ時期に試験があるため、二次試験の日程が重ならないかなど考慮すべき点はありますが、一度の勉強で二つの資格がとれる可能性も高いですし、相談員試験がアドバイザー試験の良い練習になったという意見もあり、併願するのも一手段だと思います。
消費生活アドバイザー試験は一次試験が10月で、例年の結果では受験生3人に1人が一次を突破します。学習の開始時期としては4月に始める人が多いようですが、8月頃にはじめてテキストを開いても間に合う人もいます。
一次の合格発表は11月初旬、二次試験が11月の末に実施されます。実は消費生活アドバイザー試験の一番の難点が二次試験の準備です。一次試験後すぐに準備を始めても2ヶ月弱しかありませんし、一次とは全く傾向の違う論文試験と面接試験が二次試験の内容です。今この時期に学習を決意している方は、比較的余裕のある学習スケジュールを組めますので、二次試験を視野に入れた準備を考えると良いでしょう。一次試験直前の8、9月には二次の学習を並行する余裕はありませんし、発表後では時間が不足します。
というわけで、年間のスケジュールを組むにあたり、ポイントは二次試験対策となります。それぞれの仕事や家事、年間の行事を考慮し、「いつまでにどこまで勉強を進めるか」をイメージしておきましょう。
では、次回から具体的な準備方法を書いていきます。