消費生活アドバイザー試験と類似資格について

今回から2013年度試験に向けての情報を配信していきます。まずは、この資格の性格と学習スケジュールについて考えていきましょう。
消費生活アドバイザーは、よく「企業と消費者の橋渡し役」と表現される資格で、企業の消費者対応部門では取得が推奨されているケースも多いです。消費者対応部門の責任者が参加するACAP(消費者関連専門家会議)は各社の消費生活アドバイザーが参加し、広報活動や消費者啓発活動を行っています。また、行政の消費者政策部門では人材募集の際の応募条件として、消費生活アドバイザー、消費生活専門相談員、消費生活コンサルタントの有資格者であることを定めているケースも多いです。
仕事と離れた部分でも、この資格を生かせる機会はあります。学習内容が幅広いため、生活全般に関わる多くの知識が身につき、自分の生活に生かすことができます。とくに法律知識は消費者として知っておくと有利ですし、経済分野の知識は新聞やニュースを理解・分析する力になります。環境問題についての学習は、生活の中で環境行動に結びつけることもできます。幅広い範囲を一度に学習するため、興味の持てる分野や得意分野を見つけることもできます。
同じ分野の試験として、消費生活専門相談員、消費生活コンサルタント、消費者力検定があります。消費生活コンサルタントについては講習会への参加が必須で、時間的・地理的に融通のきく人は限られますが、近年では消費生活アドバイザーと消費生活専門相談員を併願する人も多くなっているようです。同じ時期に試験があるため、二次試験の日程が重ならないかなど考慮すべき点はありますが、一度の勉強で二つの資格がとれる可能性も高いですし、相談員試験がアドバイザー試験の良い練習になったという意見もあり、併願するのも一手段だと思います。
また、受験地で選ぶという手段もあります。消費生活アドバイザー試験は1次試験が札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡(隔年で沖縄もあり)、2次試験が札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の受験地で行われます。これに対して消費生活専門相談員の場合、1次試験は27都道府県で受けることができます(2次はアドバイザー試験と同じ5箇所です)。遠い場合には前日泊となってしまう場合もありますので、専門相談員の方を狙うという方法もあります。
出題内容は、消費生活アドバイザーの方が範囲が広く、消費生活専門相談員はアドバイザーの範囲の部分集合のような感じです。アドバイザーの2時限目にあたる消費者問題・行政・法律の比重が高く、あとは1時限目の医療や商品サービス、3時限目の経済と環境が少し出る感じです。専門相談員の問題は、国民生活センターのHPで見ることができますので、比較してみてください。http://www.kokusen.go.jp/shikaku/shikaku.html
また、現在お勤めの職場や、これから就職したい職場を考慮して選ぶ方法もあります。民間企業であれば消費生活アドバイザーを推奨するケースが多いですし、官公庁なら消費生活専門相談員の方がより重視される傾向はあるようです。
最後に消費者力検定ですが、この試験が一番内容が平易で、最初に勉強するには適しています。ただし、検定という名の通り、実力だめし的に使うもので、名刺に書いたりお客様相談室や消費生活センターへの就職に役立つかは謎です。夏頃に実施してくれれば予行練習にもなるのかもしれませんが、試験はアドバイザーや専門相談員の1次後の11月です。資格をとった後の知識維持などに利用すると良いでしょう。
では今回はこれで終わりです。約1年かけて準備する試験です。資格取得後の方向性を具体的にイメージし、より自分に適した試験を目指すことにしましょう。