全範囲を把握しよう。テキストに線はひかない

お手元にテキストは用意されましたか。通信講座の場合はとくに、そのボリュームに驚いている方もいらっしゃるでしょう。これだけの内容が、半年間で自分の知識になるのです。すごいですね。今回は、挫折を回避し最後まで学習を続けるためのテキストの読み方についてです。
◯できるだけ早く全範囲を把握しよう
この資格の特徴は広く様々な事柄が出題範囲に入ってくる点です。たとえば簿記の資格なら、一つの単元を理解してからでないと次に進めません。しかし消費生活アドバイザーの場合はそんなことはないです。どの科目から始めてもかまいませんし、複数の科目を並行して学習することもできます。それぞれの科目がある程度独立しているためです。
そこで学習方法としては「一つの科目を完璧にしてから次に進む」のではなく、「把握→精読→補強を全範囲について繰り返し行なっていく」方法が良いです。
なぜかというと、独立した内容ではあっても、科目ごとにどこかに関連があるためです。とくに初めての方は消費者問題が珍しいと思うのですが、この科目は、行政知識で消費者政策を学び、法律知識で消費者関連法を学ぶことでより理解が深まります。また行政知識では各省庁の消費者政策が出てきますが、これを理解するには一時限目の生活基礎知識(衣食住、商品サービス、社会保障、情報など)を知ることが必要となります。行政知識の単元を読んだときには漠然としていた省庁の政策や役割も、実態に応じた制度や課題などを知ることで、より頭に入りやすくなります。
◯テキスト精読は全体を把握してから。何度でも読み返すつもりで。
最初のテキスト読みは精読ではなく通読でできるだけ早く読み終えることをお勧めする理由は挫折防止もあります。今、「バリバリ勉強するぞ!」と思っている気持ちは残念ながら一年間維持できるとは限りません。私などは学生の頃、世界史をきちんとやろうとして何度もギリシャ・ローマに関して細かいノートを作っては途中で挫折していました。今思えば世界史こそ全体像の把握と細かい知識の取得を分けて考えるべきでした。
消費生活アドバイザーの試験範囲も広いので、気力が充実している今、あまりに細かい精読ルールを作ってしまうと、最後までその気力が持続しなくなる危険があります。その点全体像を掴んでいれば、どの分野に長い勉強時間をあてるべきかや、自分の得意分野と苦手分野などがわかってきます。全体をバランスよく勉強するためにも最初の方に学習した内容を試験前に忘れてしまわないためにも、テキストは通読・精読・確認など何度も読み返す心構えでいましょう。
◯初めて読むときは、テキストに蛍光ペンや赤ペンで色をつけない
初めて読むときは何もかもが新しく、全てに色を塗ってしまう可能性が高いためです。重要ポイントを正確に把握することも難しいし、全てを学習した後には当たり前に理解できるような内容にも印をつけてしまいます。最初の通読ではテキストを汚さず、どうしても印をつけたい場合はポストイットなどにしましょう。また、別にノートなどを用意し、気になるキーワードをメモしながら読むのも良いでしょう。(書きなぐりでOK。けしてノート作りが目的にならないように)これをやっておくと、二巡目のとき、最初はこんなことで引っかかっていたのか、と気づくことができます。